理学療法士としてスポーツに関わりたいなら筋トレやろうか。

理学療法士は筋トレをしよう スポーツ現場

「理学療法士としてスポーツに関わりたいです」っと、理学療法士やPTs、理学療法士になりたい高校生から相談を受けます。その都度、転職や進学先、そしてトレーナー活動の始め方などアドバイスをしていますが、この他にもう一つアドバイスしています。
それは、「スポーツに関わりたいなら筋トレをやろう」です。

相談者は、私が指導した選手だったり、担当した患者さんだったりするのでタイトルにある「筋トレをやろう」の意味は充分理解できています(思い出しただけでも吐き気がするかもしれませんが)。

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筋トレが出来る理学療法士は少ない

理学療法士の皆さんに質問です。
「理学療法士の皆さんは筋トレできますか?」
筋トレと言っても臨床で指導している運動療法では無く、ストレングストレーニングのことです。筋肥大や最大筋力増強を目的としたトレーニング指導を計画し実際にできるかを質問しているのです。

この質問に「筋トレできます!」っと答えられる理学療法士は正直少ないです。
過去にトレーニング経験がありトレーニングスキルがあったとしても、実際にトレーニングプログラムをピリオダイゼーションを考えながら組むことができる理学療法士は少ないのが現状です。

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アスレティックリハビリテーションとスポーツ現場の大きな溝

私たちがアスレティックリハビリテーションを提供する臨床とスポーツ現場では多くな溝があります。

私たちが臨床で提供しているアスレティックリハビリテーションのトレーニング強度とスポーツ現場でのトレーニング強度は負荷量が全く違い、臨床で「良くなったね!」っと評価するレベルはウォーミングアップレベルにも達していないことがあります。

選手のレベルが上がればその溝は更に大きくなっていきます。

これがアスレティックリハビリテーションとスポーツ現場の大きな溝です。

復帰した選手が練習に戻っても全く動けない(パフォーマンスが低い、戻っていない状態)という状況に陥ってしまうのはこのためです。実際、医療機関ではリハビリテーションが終われば選手が本当に復帰(復活)したのか確認のしようがありません。怪我する前と同じように動けているのか?それを知っている理学療法士は少なように感じます。

これまで他の医療施設で治療を受けてきたのに「怪我は治ったが以前のように動けない…」っと訴えてきた患者さんを何名も担当してきました。リハ内容を確認してみると共通しているのは、筋トレをしていないという部分です。

筋力不足、機能不全が起きている。そのコンディションでは、競技への復帰は難しい状況です。復帰しても選手本人もチームも苦しい状況になってしまいます。「筋トレはしていた」っと訴える患者さんにトレーニングプログラムを確認しても日常生活レベルのトレーニングであることがしばしばです。

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目の前の成果主義だけでなく、先を見定めよう

この課題は、医療機関の環境が大きく関わっています。医療機関のほとんどはスポーツ選手のリハビリテーションができるような器具やスペースが確保されていません。

そして、私たちはすぐに成果を出したがる傾向が強く、すぐに変化が起こる手技やテクニックに傾倒してしまいます。しかし、それはリハビリテーション室やベッドの上だけの出来事であり、スポーツ現場ではその効果が薄れていることが多々有ります。

怪我が治癒していく一方で選手のコンディションは衰えていきます。安静にすればするほどコンディション悪くなるのです。そのために、患部以外のトレーニング指導を行いアスレティックリハビリテーション機関に怪我する前よりも良い状態にしていくのです。

理学療法士としては目の前で成果を出したいと考えるのが当然ですが、同時に選手が復帰する時のことも考える必要があります。
限られた医療機関の環境では全てのことに対応するのは難しいですが、できる限りベストなコンディションに近づけていけるように対応していかなければいけません。