足関節捻挫直後にスペシャルテスト(整形外科的テスト)を行ってはいけない

先日、スペシャルテスト(整形外科的テスト)について、このようなツイートをした。

学生には混乱させるような内容なのだけど、15年間スポーツ現場に出続けた私なりの答えを伝えたいと思う。

理学療法士やトレーナーはスペシャルテスト(整形外科的テスト)は習得が必須となっているが、これを受傷直後にテストを行ってはいけないと考えている。

理由はシンプル。

傷ついた靭帯や組織をスペシャルテストで再度傷つける可能性があるからだ。

そのため受傷直後の評価は、問診(視診)と圧痛で充分だ。特に足関節の捻挫については、この2つで事足りる。

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医師との会話がキッカケ

私はクリニックに勤めていた時、よく診察室に入り、診察のサポートを医師の診断について勉強していた。

そこで評価を私たち理学療法士が行い医師に確認を取るのだが、ある日突然医師から『なんでストレステスト(スペシャルテスト)やるの?」と質問された。

足関節捻挫は特にその意味を問われた。足関節捻挫に対してスペシャルテストを行う理由を伝えても行き着く先の答えは「再度、靭帯を傷つけている」だった。

それからは、問診でハッキリとしない時以外はスペシャルテストを行うのをやめた。

同時にレントゲン撮影でもストレステストを行うのをやめた。選手たちからはレントゲン撮影がかなりの苦痛だったこともあるが、やはり再発を繰り返している場合以外で有益なものではないと判断していた。後に再発でもストレス撮影はやめたと思う。緩いものは緩いからだ。

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そのテストで重症度が高くしている可能性がある

少し想像して欲しい。

引き裂かれた靭帯に再度引き裂くようなストレスを与えるというのは、切り傷をさらに広げる行為と同じことだ。

傷口を広げたい人は居ないだろう?

スペシャルテストほ私たちは必須で学び絶対に習得するべきだが、重症度を高めることになるかもしれないということを理解した方がいい。

覚えた評価方法は誰しもやってみたいと思うだろう。私はやってみたかった。しかし、医師との会話で習得しても使わないという選択肢があると理解した。その代わり、問診力や触診力に磨きをかけ靭帯だけでなく血管や軟部組織の評価力を高めることができた。

治す事が大前提として考えているなら当然のことだけど、【捻挫したらストレステストで評価する】がテストに出ている状況では、私たちはそのことを当然だと考えスペシャルテストで起こる不利益に気付かない。

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最後にアドバイスを

時々、選手が捻挫した時、その時のことをハッキリと覚えていない選手や痛いところがハッキリと伝えられない選手がいる。

その時は、スペシャルテストを行うこともあるが、かけるストレスはかなり弱くゆっくりと動きを小さく行う。

足関節のポジションを決めて各骨を固定して最小限の動きだけで評価する。

大きく動かす必要がないのが靭帯の評価のポイントだ。これは固定する技術が無いとできない。

学生や若手はスペシャルテストを行う時は固定する技術をマスターした方が良い。アドバイスはこれ。