琉球ゴールデンキングス前HC佐々氏の退任から考える。指導者、チームスタッフの心身困憊を減らすための対策は必要ではないだろうか

助け合う環境が大切 コラム
時には休める環境を作ろう
他人事とは思えない

昨日のことです。ツイートに流れてきた琉球ゴールデンキングス公式アカウントの投稿。

嘘だろうっと思うと同時に体調不良が続いていたことの違和感が現実になってしまったと知り何と言いって良いのかわからない複雑な感情を抱きました。

企業が従業員の健康に対して積極的に環境を作り上げる健康経営のサポート事業をしている私にとって指揮官の心身の疲労困憊で最前線を退くことになったこの事実はとても他人事ではないと感じました。

同時に長年カテゴリーは高校であるにしても勝つことが当たり前と考えるチームに携わってきた私も心身が疲れ果てるという経験はこれまでに何度もありました。プレッシャーの質は違えどやはり他人事ではないっとも感じたのです。

今回はスポーツチームに関わる人たちや企業に向けての勝手な提案をしつつ私の考えをまとめました。最初に断っておきますが、これはチーム批判や個人批判なんで全くありません。

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指揮官、チームスタッフも人

チーム環境についてはチーム関係者にしかわかりません。

ただ、プロともなると成績で即座にその職を外されることはしばしばです。知り合いのトレーナーもプロチームに行くとそのプレッシャーは計り知れないと言っていました。

シーズンが終われば0円提示というのは成績(数字)でハッキリと示されます。

プロとはそういうものだ!という意見はそれでもいいのですが、そこには厳しさだけが全てではなく、これからの時代は変わっていく部分も必要かもしれません。

特に今回はチーム成績は地区の1位から2位の上位だったと記憶しています。一勝もできない状況ではなかった中での発表なのでより心に引っかかりました。

厳しい戦いをする中で明日には無職になる可能性もある環境に飛び込み結果を出す。応援されると同時に批判の的にもされる。みんな必死です。必死でなければプロとしては生きていけません。

ただ、それでも指導者も選手も人です。

全てが完璧な人など居るはずもなく、どこか飛び抜けていたり、逆に抜けていたりします。身体的な部分だけでなく、メンタルの部分にも同じことが言えます。

好きなことでここまで来た人がこの先、好きなことで生きるか死ぬかをその結果に委ねることはその環境に身を投じた人にしかわかりません。

そのスリルや結果を出した時の歓喜は全てが報われますが、結果が出なかった時の挫折感やプレッシャーは当事者にしかわかりません。

私たちの心と身体は見えない糸でつながっています。そして、プレッシャーや挫折感などそれぞれの受け皿のサイズ、形など人それぞれです。

なんでも受け止めてしまう広く浅い受け皿もあれば、コップのように限定的なものしか受け取らず溜め込める受け皿もあります。

そのため、その人がどんなことを受け止め消化できずに受け皿にヒビが入っていくのかが判らないのです。

本人ならわかるだろうっという意見もありますが、それは半分当たりで半分間違いです。

身体や心の状態なんて本人も解らないからみんな体調不良(病気)になるのです。これまで一度も病院にかかったことが無いという人はいないでしょう?プロ選手、指揮官でも同じ人です。人としても条件は同じなのです。どれだけ気をつけていても気付かないのが身体と心の変化なのです。

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スポーツチームの良い環境を考えよう

スポーツ界では選手の環境改善が進んでいます。
しかし、スポーツチームを支える指導者をはじめとするチーム関係者の労働環境に目を向けるとまだまだ改善の余地があると考えられます。

勝利が求められる環境では受け入れられない部分も多いでしょうが、これからスポーツは科学や分析などこれまで以上に多くの情報を活用する時代にもなりました。情報から導き出された結果を戦術にどのように活かすかを考えていかなければなりません。

多くの情報を判断し処理するには、常に心身のコンディションが整っている必要があります。いくらデータにより正しいと結論付けた答えでもそれを活用する人のコンディションが整っていなければ誤った答えを弾き出してしまう可能性もあります。

寝不足の人は、酒気帯びレベルの判断力なのです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/47/9/47_KJ00004675970/_pdf

戦術や選手のレベルが上がれば上がるほど、指導者やチームスタッフには求めれることが多くなります。その分、チームにとっても負担が大きくなることは当然ですがそれは必要なコストです。

チームが勝ちファンが喜んで再び試合を見に来てくれたり、グッズを買ってくれたりする。この好循環をひたすら回すことがプロには求められます。

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勝手に提案するよ

とにかく、心身を休める環境を作って欲しい。

そして、カウンセリングなど定期的にチームスタッフ全体のケア環境を作るべきだと考えています。カウンセラー1名のコストでチーム環境は変わると思います。

そんなに出せないよ。というチーム(企業)ならスーパー銭湯のチケット10枚綴りでも良いですよ。

温泉宿なんて言いません。優勝したシーズンだけ優勝旅行あるのも良いですがやはり定期的に疲労のマネジメントをすることがよりよりパフォーマンスを発揮するのは選手もチームスタッフも同じなのです。

とにかく、少しでも心身を休める環境を作ることが今のチームには求められているのかもしれない。個人の管理だけに任せておくには今の時代はあまりにも多くの情報と声が有りすぎる。それは一人の人が受け取るには重いものになっている。

大好きなことで飯を食うだけでも疲れてしまう今の世の中を昔の経験論や同じ立場に立っていない人が気軽に語ることは御法度なのは重々承知ですが、大好きなチーム琉球ゴールデンキングスの話題を健康を扱う私が見過ごすことは出来ずに勝手な提案をしました。

どうか、佐々氏にはまた再びバスケットボールの世界に戻ってきて欲しいと思います。今はゆっくりと休んでください。