起業してからしばらく暇な時間が続きました。そうです。スタートダッシュに失敗したのです。
何とかオーブンに間に合わせたものの提供するサービスは特徴が伝わりにくいものが揃っていました。

何をしているか解らない。
と言われることもしばしば、新規事業研究会で発表してもレスポンスはほぼゼロでした。
起業した当時は技術的には自信があり(これが無ければ起業はしません)「良いものを提供していれば成功するだろう」という非常に甘い考えを当時は抱いていました。
これは新規事業を立ち上げたことがないサラリーマンがやりがちな起業の仕方で大体はこのパターンで転びます。

ビジネスの基本は顧客を理解することから
抜け落ちしていた視点は消費者の理解
派手に転んでいた当時を振り返ってみると、私に抜け落ちていたのは消費者(私たちはクライアントと呼んでいます)の理解でした。
消費者が本当に解決したい悩みや問題をちゃんと理解しておらず、私たちは勝手に自分たちが良いと考えるものだけを強引に世界に送り出していました。いや、理解しているつもりだっただけか…。
当然、誰も来ず。ただただ時間だけが過ぎていくばかりでした。電話が鳴っても営業の電話ばかり、ただ店で待っているだけでした。
もう、あの時の経験は二度としたくありません。
少し話がそれたので話を戻しましょう。
先ほども書きましたが、私に抜け落ちていた視点は消費者の理解でした。
ホームページも自作で何とか作ってみたものの、伝わりにくい文章やサービス説明を書いているだけで反応はほぼゼロ。
このゼロ結果はマーケティング思考を磨くことにより改善されて行きました。
ペルソナ設定したあとが大切
マーケティングにおいて大切なことのひとつは消費者の理解です。消費者の理解と言ってもペルソナのレベルではありません。もっと、深く消費者を理解していく必要があります。
これはペルソナ設定を否定しているわけではありません。
事業を展開する時、はじめのうちはペルソナ設定をしっかり行いサービス提供を開始して反応を確かめます。反応があればペルソナ設定は上手くいっていたし、反応がなければペルソナ設定は間違っていたことになります。
では、いつ消費者の理解を深めていけばいいのでしょうか。
消費者の理解を深くしていくタイミングは目の前に消費者(顧客・クライアント)が現れた時です。
直接、消費者とコミュニケーションを取ることにより
なぜ、私たちを選んだのか?
なぜ、このタイミングだったのか?
どのような問題を解決しているのか?
などなど貴重な情報を得ることができます。
ただ、これだけでは消費者を深く理解したと言えません。
本当の意味で消費者を理解していくことは難しくそう簡単にいくことはありません。また、それ自体は消費者は知られたくない痛みを伴うことも多く、消費者の理解には注意深く進めていく必要があります。
マーケティングとしてはこれができなければ先に進むことができません。
消費者の本当の痛みは?課題は?問題は?これらの答えを導き出せた人だけが正しい道を進んでいけます。
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