現在、コワーキングスペースで起業支援を週に一度担当しています。
ここでは、起業に関する相談や事業の進捗を伺いアドバイスできることを伝えています。
さまざまな事業の話を聞くことができ、新しい事業が進む様を知ることができるので面白いことが多いところです。

リスクを最小限にすることが起業の成功の道
ネガティブな意見が起こる起業
相談に乗っていると起業にはネガティブな意見がいつも付きまとうことを知ります。
- 上手く行くはずがない
- すぐに倒産するよ
- 起業なんてやめておいたら?
- それ、無理だろ
親しい人ほど心配して起業に向けた動きを止めに入ってきます。
親切心から来ているのだと思うが、それはそれで本人にはなかなかパンチがあります。ボディーブローのように効いてきて動きが徐々に鈍くなっていくんです。
ただ、起業を賛成する意見も中にはあるが起業家にとって1番気をつけなければいけないのは、自分に気持ちが良い言葉だけを集めたりその言葉だけに集中したりするとリスクが伴うと言うことです。
起業する際はすべて賛成意見を集めるのではなく反対意見にもしっかりと耳を傾けて自分の役立つ反対意見を見つけ出さなければいけません。
起業するにはいくつかの質問に答えなければいけません。
なぜあなたがやる必要があるのか。
なぜこの方法なのか。
なぜ今なのか。
なぜ起業なのか。
これらのなぜに応えることが必要でネガティブな意見にはこのなぜが入っていることが多くあります。
なぜに応えること
意地悪なように聞こえるなぜという質問は答えていくことによって自分が本当にやりたかったことや自分が進むべき道が見えてきます。
企業準備期間はある種興奮状態になっていて、冷静な判断ができないこともあります。
事業計画書を作っても都合の良い数字が並んでいることがあります。これをいわゆる希望的観測と言います。
そこでネガティブな意見に対して1つずつ答えていくと自分自身が実現したいことを言語化することができます。
少なくとも自分が起業したいと考えている授業を人に説明することは、最低条件でありそれが言葉にできないと言うのはなかなか実現することはないと思います。
企業だけでなく新しい事業をスタートする場合も同じです。なぜという質問を繰り返しその答えが明確で分かりやすいものであれば新しい事業をスタートさせるタイミングです。
ただただお金が欲しいからと言う理由で起業したり新しい事業をスタートするとうまくいかないことが多いです。
企業や新しい事業には、数値化できない情熱など気持ちの部分も大きく影響されます。
これから取り組む事業に対して強い気持ちや熱い思いが加わらなければこれから実現する壁を登っていくことができません。
気持ちというのは車に例えるとエンジンのようなものです。ハンドルは頭です。ちなみにお金はガソリンです。
車を走らせるときはガソリンスタンドを目指して走る事はないと思います。行く先の目標がはっきりしていてそこに行くまでのルートとハンドル操作を考えながら目的地まで走って行くと思います。目標がガソリン(お金)になると話はアベコベになりますよね。
起業や新規事業はそれに近いものがあります。
リスク取るのではなくて減らす
一時期Twitterなど一部のSNSで起業しろやリスクをとれなどと刺激するツイートが目立ちました。
起業を志す人にとっては、刺激的な言葉で動きやすい環境だったと思いますが、私としてはリスクを取るのではなくて減らすものであると考えています。
トレードオフは必ず起こりますがあえてリスクを取ると言う事は不利な条件を掴むことになるため、お勧めできません。
しっかりと判断できる力がここでは必要となります。
勢いでどうにかなると言うのは1時的なもので、ある程度の計画性や取引を考えて進むことがベストだと考えています。
どうすれば起業のリスクを減らせるのか失敗せずに済むのかを常に考えて安全なドライブ(起業)を楽しんでいければなと思います。