理学療法士が起業して法人格を設立することが珍しくなくなってきた今の時代。私が起業を目指す理学療法士にできるアドバイスがあると考えて少し考えをまとめておきたいと思います。
将来の希望または不安がきっかけで起業を目指している理学療法士は多いと思います。
SNSでも理学療法士としてキャリアを築いたのち起業して活躍している方も大勢います。
以前であれば、理学療法士の起業(開業?)は整体院が中心でした。当時、関係者からは「黒に近いグレー!」と後ろ指を指されていた事を記憶しています。肯定派から否定派まで議論が起こり、理学療法士の新しい働き方の芽が出始めました。
起業するならヘルスケアマーケティングを勉強しよう
理学療法士の起業はそれ以降増えていき、株式会社や合同会社、一般社団法人など法人格で起業する人も増えています。
私も病院から株式会社へ転職した理学療法士の1人ですが、医療機関を離れて働いると大分見る景色が変わってきます。
私が株式会社に転職した時、会社のブランド力と影響力が大切だと考えていました。その2つこそが会社の信頼を築いて成長していくことができると考えていたのです。後に、それはマーケティングの一部である事を理解するのですが、この時、この考えがなかったら事業はうまく行っていないでしょう。
その後、コンテンツ(事業内容、サービス)の質をクライアントのニーズを理解しながらより良くして行くことで会社の更なる成長を目指しました。
健康に関わるヘルスケア市場は、今後更に市場の拡大が見込まれています。実際、様々なヘルスケアビジネスがこれまでに誕生しています。ITやIoT、ロビット分野にも裾野がどんどん広がっていき今後の展開に期待が膨らみます。
私たちの業界では、自費リハビリテーション分野と予防医学分野に注目が集まっています。この分野は、私たち医療関係者だけでなく、テクノロジーを専門に学ぶ学生や技術者も参入しているというのが特徴の1つだと考えています。
ヘスケアマーケティングの重要性
一方、多くのヘルスケアビジネスが誕生しては消えています。新しいヘルスケア事業がうまくいかないのです。うまくいかない原因は、コンテンツと消費者との溝がありビジネスとして成長していかない事にあります。
ヘルスケアビジネスには、ヘルスケア独自のマーケティング力が必要です。そのために自分たちが作りたいプロダクトを市場に投入する考え方では事業が頓挫する可能性が高くなります。
私たちは職人気質であるために「いい技術と知識があれば大丈夫!」と心のどこかで考えているはずです。
しかし、ヘルスケア分野は整体院も含めてそう簡単に事業を展開できません。
この点は十分に気をつけるべき点です。
それでも私は起業を応援する
ヘルスケアビジネスの難しさはやってみなくてはわかりません。
それなりに苦労も多いですが、私は起業したいと考える人たちを応援しています。
人生一度です。起業したいなら起業しましょう。
その代わり、起業する自分が成長していく、または変化していくことを忘れないでください。
起業すると今までの常識や非常識と思えたことが真逆になることがあります。それほど、変化が起こります。
起業して良いものを提供したいと考えるのは、起業するすべての人の共通点です。
そのため、より良くする努力を常に怠らないことが大切です。
最初から完璧なものはなに1つとしてありません。どんなに凄いものでも1つ1つより良くしようと改善してきた結果にあります。
より良くしていくために、ヘルスケアマーケティングを勉強してください。
マーケティングは起業を成功に導く1つの要素ですが、事業全体に影響を及ぼす分野です。
事業をしっかりと理解し、顧客を深く理解する分野であるマーケティングは起業を成功に導いてくれます。