コンサルタントは誰でもできる。公に認められているとすれば中小企業診断士がある。
私も御指導を頂く中小企業診断士先生方には助けられている。
先日、中小企業診断士の勉強会でヘルスケアビジネスについて講師を仰せつかる機会があり有難く引き受けた。
講義は皆さんにとって満足して頂けるものになったようで一安心でした。その後のフランクな話の中でコンサルタントは2種類いて、企業から独立してコンサルタントになるタイプと起業して事業を展開しながらコンサルタントになるタイプがある。と話題になりました。
私は後者の起業して事業を展開しながらのタイプです。
しかし、多くのコンサルタントは起業を経験したことがない人がほとんどだという話。確かにそうかもなと私は思っていると隣で「社長さんからあなたも起業したほうがいい言われるコンサルタントは多い」と聞こえてきた。

あなたの求めている答えはあるだろうか?
今まで多くのコンサルタントに出会ってきたが時々違和感が残ることがあった。話を聞いていても節々に経営者からそのような趣旨の話をされたと語る人もいた。
おそらくそれは、起業時からはじまる不安感や焦燥感、絶望感を経験して来たらこそ言えることがあって私はそんな経験から裏打ちされた言葉とそうではない言葉を感じ取っていたのだと思う。
コンサルティングには数字で裏付けされた場合と具体的な行動指針が組み込まれていることが大切だと私は考えている。
数字は嘘を付かず過去も現在も未来も予測することが可能となる。しかし、経営にはこれだけで充分であるはずもなく企業が成長していくために具体的な行動指針が必要になってくる。
これから企業が活躍できるフィールドはどこか。今のフィールドでいいのか?新しいフィールドはないのか?あったとしてそこでも活躍ができるのか?など、行動指針は沢山ある。
これからコンサルタントが当然のように持つ能力としては、企業の成長速度や成長度合いにあったプランを数字と市場に関する情報を交えながら次の行動を一緒に決めていく技量が最低条件になってくる。当然といえば当然なのですが、今まで目の前で私に営業をしてくれた人たちはどちらか一方が飛び抜けていた感じで両方がバランス良く飛び抜けていた人はあまり居なかった。
私が指導をお願いする方々はもちろん両方の能力を持ち合わせており。人としても素晴らしい方で尊敬できる方ばかりです。
コンサルティングは必要な時に必要なだけ受ければ良いのですが、最低限の能力として数字と市場に関する情報を持ち合わせていない方にお願いすることは最大のリスクにもなり得るということを理解して欲しいと思います。
経営者はとても辛い状況もあり時に決断することが鈍くなってしまうこともあります。その辛さからコンサルティングをお願いすることもあると思いますが、やはり最後は自分の決断ができるような体制を整えておいた方がいいと思います。
起業した人は死の谷を経験し自分の存在意義、サービスの必要性、崩れゆく未来像の負の連鎖を経験します。私はできれば同じ経験をした人から指示を頂きたと思う。